宮本から君へ

お盆で実家に帰った時、押入れに漫画「宮本から君へ」が全巻入っていた。
専門学校の時に夢中で読んでいて、デザイン科のコピーライターをしている先生にこれ凄く面白いんですと言ったら「こんな暑苦しいやつ一番嫌いだ」と言われてショックを受けた事が今でもおぼえている。
僕は人間臭い宮本に憧れていた、あつくて泥臭くみっともないそんな人間に憧れていた。

実家に帰ると映画「おもいでぽろぽろ」みたいに忘れていた事が不意によみがえる。
昔好きだったものが今の自分が欲しかったものでおどろいた、本当の本当に好きな物は忘れていただけで変わらなかったと思った。
そしてまた目の前の出来事に影響されて大切な物を忘れてしまう、本当に同じ事の繰り返しだ。